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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2014年12月16日

ていた愛犬をも射竦め

前記事タイトルに於きましては、たかだかタヌキと出合ったことを「未確認生物に遭遇」などと大仰に、東スポ並の衆目耳目注目を集めんが為の誇張誇大拡大表現をしおってけしからぬ、dr maxプンプンッ!とお怒りの方もおられるのではと案じておるのでありますが、不肖久保、決して皆様を欺かんが為に斯様なタイトルを付けた訳ではなく、この記事をしたためる迄は実際に、あのタヌキを未確認生物と認識していたのであります。はい……。

話は前後いたしますが昨日タヌキを見かけた辺りで昨年の丁度今頃、わたくしの妻(絵狸子、年令不肖)が夕暮れ時に犬を散歩中、奇怪な生き物を見たと言うのです。怯えた様子で語る妻の口からは、その生物は猫のようでも犬のようでもあり、ただそのどちらにも無いような鋭い眼光は、体躯は大きめの猫小さめの犬程度のものでありながら、dr max妻はもとより連れていた愛犬をも射竦めたと言うのです。

さらに聞けば、この生き物の全身に毛は無く、その様は悪性の皮膚病に罹った猫を思わせたと言うのです。


「きっと捨てられたかなんかで人間に敵意を持ってるのよ、怖かったわ~。だって凄い目で睨むんだもん」

「毛が無いって、この寒空に?」

「ちょうどお婆さんが通りかかって言うのよ」

「近所の人かい」

それには答えず、妻は眉間に皺を寄せて言った。

「あん(あの)野良猫は、ダニかなんかに取っつかれてハゲちまったんだわ~。近づいたらおおごつ(大事)って言うの、有名らしいわよ、あの辺りで」

「ふ~ん。見たことないけど可哀想だな」

そう答えたものの何か心に引っ掛かるものが残って、わたくしにはその生き物が猫だとは到底思えなかった。

「けっこう大きかったんだろう」

「そうね、薄暗かったから……。でも猫だったのよ、きっと。お婆さんもそう言ってたし」

「そのお婆さん、足はあった?」

「……ど、どういう意味」

「ひょっとして、見ちゃいけないものを見てたりして?」

「えっ?」

「冗談冗談、鵺(ぬえ)かも知れないと思ったりしたもんだから、お婆さんはその手先」

「変な事言わないでよ、あれは猫でした!」


その日以降、散歩の折々あの辺りに差し掛かると、あの生き物に気を留めてはいたのですが、まさか昨日その正体を知ろうとは!


  


Posted by zainishenbda at 17:35Comments(0)